「キリスト教」をアクセスポイントとして、世界・歴史・芸術・文化の諸相を深く探究する。

立教大学大学院  キリスト教学研究科

公開講演会シリーズ(3/19)・公開ワークショップ(3/27)のおしらせ


3月19日(火)、3月27日(水)に行われる、中国および東アジアのキリスト教研究に関するイベントのおしらせです。


公開講演会シリーズ
中国・清時代後期における聖書の受容と解釈――事例研究を通して

日時: 2019 年 3 月 19 日(火)、15:30~19:00
場所: 池袋キャンパス 本館 1202 教室

第 1 部:「カール・F. A. ギュツラフ(1803-1851)の事例」

中国文化は、長い文学的伝統を体現し、多元的な宗教世界の中で作り上げられた 古典テクストを豊富に持つ文化である。この中国においてキリスト教の聖書はどのように読まれ、どのように受け取られてきたのだろうか。本講義では、ドイツ人のルーテル宣教師であり、のちに独立した宣教活動を始めたカール・F. A. ギュツラフによる聖書注解の考察を通して、西洋の宣教師がどのように聖書を紹介し、どのように聖書を見ていたのかを探る。ギュツラフは 19 世紀中頃に多くの中国語聖典テクストと対峙しつつ聖書注解を書き、そして植民地時代には聖書受容に関するより包括的な理解を示した。


第 2 部:「 何 進 善 牧師(1817-1871)の事例」

本講義では、長い間その存在を無視されてきた中国初のプロ テスタント牧師で神学者のホ・ツン=シィンによる新約聖書注解の考察を通して、中国における聖書解釈の初期の事例を明らかにする。さらにこれを通して、中国人改宗者たちがキリスト教聖書を受容するに当たって、中国文化の中で紡がれてきた解釈学の伝統がどのような影響を与えたのかも明らかにする。

講師:リャン・フゥイ 梁慧 氏
浙江大学、リージェント・カレッジより Ph.D.を取得し、現在、中華人民共和国教育部浙江大学キリスト教と多文化研究センター特別研究員と兼務して、浙江大学人文学院聖書科において副教授・博士課程指導教授も務める。最近、リージェント・カレッジの中国キリスト教研究講座のディレ クターに就任した。(上記二つの講演は英語で行われる。)


公開ワークショップ
近現代東アジアにおけるキリスト教社会主義思想の比較研究

日時: 2019 年 3 月 27 日(水)、15:00~17:30 場所: 池袋キャンパス 本館1104 教室

研究発表 1 梁慧氏(浙江大学副教授、リージェント・カレッジ中国キリスト教研究講座のディレクター):
「中華人民共和国におけるキリスト教社会主義者たちの思想」

中華人民共和国におけるキリスト教社会主義者たちの受容というテーマはこれまで中国のキリスト教研究の領域で無視されてきた。本稿では、近代の重要な中国人 ¥キリスト教知識人たちの神学著作を検証し、反キリスト教運動以降の中国において西洋世界と日本から入ってきたキリスト教社会主義者たちの思想がいかに中国におけるキリスト教信仰の土着化に大きな影響を与えたかを描き出そうとする。さらに、彼らが提示した近代中国における「革命的キリスト教」という神学的構想について、 キリスト教と帝国主義という課題への対処について、そしてキリスト教と社会主義あるいは共産主義との関係についても触れる。

研究発表 2
ミラ・ゾンターク氏(立教大学文学部教授):
「戦後日本(1945-1975)におけるキリスト教徒による社会主義受容の諸相」

西洋人に「社会主義的」と言われてきたアジアの近代以降の発展に注目して、様々な社会主義と様々なキリスト教との歴史的および思想的接点を追って、特に敗戦後 20 年間の日本では両者について主張されてきた親和・疎外論を GHQ 占領期における宗教政策、そして 1960 年代の学生紛争との関係において分析する。

(本ワークショップは英語で行われる。)


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主催: 立教大学文学部キリスト教学科 共催: 立教大学大学院キリスト教学研究科

公開講演会シリーズ(3/19)・公開ワークショップ(3/27)のおしらせ