「キリスト教」をアクセスポイントとして、世界・歴史・芸術・文化の諸相を深く探究する。

立教大学大学院  キリスト教学研究科

教 員 紹 介

専任教員12名の研究テーマ

教員紹介

専任教員の研究テーマ

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阿部 善彦 准教授

中世ヨーロッパのキリスト教思想史を専門とし、キリスト教史・教会史も研究しています。これまでは、特に、13-14世紀のドイツ神秘思想の研究に取り組んできました。現在は、さらに研究を深め、ドイツ神秘思想以前と以後の時代、つまり、4世紀の教父(アウグスティヌスなど)から16世紀の宗教改革前後(ルターなど)に及ぶ、中世から近世のキリスト教を、神学者、哲学者だけでなく、民衆・一般信徒、女性たちの信仰理解を視野に入れ、解明したいと思っています。また、中世から近世のキリスト教思想、キリスト教的著作が、いま、現代を生きるわたしたちの自己理解、人間理解に、どのような意義を持つのか、哲学的人間学の視点から考えています。

キリスト教思想史・教会史、哲学的人間学


長谷川 修一 准教授

旧約聖書の世界を、文献史学・考古学の成果の両方を踏まえて研究しています。文献史料の中心となるのは旧約聖書とアッシリア王碑文、そして北西セム語の碑文です。紀元前1千年紀に主眼を置きつつ、その前後の時代にも目を向けると同時に、広くオリエント世界全体の歴史の中に旧約聖書が描く歴史を位置づけるようにしています。書物としての旧約聖書の成立過程や旧約聖書の歴史思想にも関心を持っています。夏にはイスラエルの発掘調査に参加し、モノから旧約聖書の世界を考えることも大切にしています。

旧約聖書、古代イスラエル史、聖書考古学


廣石 望 教授  

最初期キリスト教の歴史と思想を、新約聖書および関連する初期ユダヤ教や初期キリスト教の資料に基づいて諸資料に基づいて文献学的に、また解釈学的に研究しています。とりわけ宗教的な隠喩や象徴などの言語使用がもたらす新しい経験理解や、周辺文化や宗教との出会いがもたらす文化変容に関心を寄せています。

新約聖書、初期キリスト教史、イエス

星野 宏美 教授

ドイツ・ロマン派の作曲家メンデルスゾーンを専門とし、音楽学の古典的方法論である自筆譜研究と様式分析に取り組んでいます。その一方で広くは、古代ギリシャで確立した音組織(純粋な音の連なり)が、西洋キリスト教世界において、いかに言葉や機能に結びつき、聖俗の意味を獲得してきたのか、その歴史的、社会的、美学的背景に興味があります。ロマン派特有の芸術宗教の考え方を諸に、敬虔の念を喚起する音楽全般を対象として、キリスト教音楽研究の新たな可能性を追求しています。

音楽学、西洋音楽史、キリスト教音楽


加藤 磨珠枝 教授 

教会堂を飾る絵画・彫刻やイコン画など、西洋中世のキリスト教美術を専門としています。古代末期に誕生したキリスト教美術が、その後人びとの暮らしの中でどのように知覚され、機能していたかを、その造形的特徴や社会・歴史・神学的背景から読み解くことに興味があります。その他、ユダヤ教やイスラームとキリスト教美術との関係など、諸宗教間の相互関係に美術が果たした役割も近年の研究テーマです。

西洋中世美術史、キリスト教美術


久保田 浩 教授

宗教と社会・文化をめぐる諸問題を研究しています。特に19世紀初頭から現在に至るまでのドイツを中心とするヨーロッパのさまざまなキリスト教的ならびに非キリスト教的宗教運動を、同時代の政治的・文化的動向との関連で研究しています。同時に、キリスト教・宗教を扱う諸学問分野の学問史的問題(「キリスト教」「宗教」に関する学的知の誕生と制度化)にも取り組んでいます。

宗教学・宗教史、近現代ドイツ宗教史、キリスト教史


西原 廉太 教授  

16世紀英国宗教改革の神学を端緒に、時代を超えて通底するアングリカン神学のダイナミズムを研究テーマとしています。また、現代アングリカニズムとエキュメニズムの有機的連関、フル・コミュニオンをめざす各教会間対話の意味と可能性などについても関心を持っています。

アングリカニズム・エキュメニズム、組織神学

大島 博 教授  

宗教音楽、とりわけシュッツ、バッハに代表される17世紀から18世紀にかけてのドイツ・プロテスタント音楽について、演奏者(歌手、合唱指導者)の立場から研究しています。そして、その基礎となる発声法、ディクション、歌唱法に大きな関心を持っています。また、音楽作品にテキストとして用いられている聖書、コラール、宗教詩について、音楽史的、社会史的背景を含めて学んでいます。更に、宗教音楽に限らず、世俗声楽作品や器楽作品においても、その底流をなすキリスト教的な宗教観、価値観について理解を深めたいと考えています。音楽の喜びを通して、神という絶対的な存在に少しでも近づくことが出来ればと願っています。

声楽演奏、合唱指導法、ドイツ・プロテスタント音楽


スコット・ショウ 教授(授業のみ担当)  

演奏者(聖歌隊指導者やオルガン奏者)として専門分野、特に18世紀から19世紀にかけてのイギリスにおける英国国教会の合唱及びオルガン音楽について研究しています。また、音楽史においては主にイギリス・ビクトリア朝時代から20世紀初期の音楽に取り組み、その時代の音楽だけでなく、芸術や社会傾向との関連も含めて探求を進めています。

教会音楽、イギリス音楽


ミラ・ゾンターク 准教授

アジアにおけるキリスト教の歴史を思想史の視点から研究しています。焦点は日本の近・現代にありますが、キリスト教の土着化によって提起される問題、弱者の目で人間の社会を見る女性神学が提起する諸問題、またエコロジーや公教育など、現代におけるキリスト教の社会的責任が問われる問題にも幅広く注目しています。

アジアのキリスト教、女性神学、エコロジー神学

宇井 志緒利 教授

学生時代のボランティア活動がきっかけでNGOの職員となり、アジア各国における保健開発分野の人づくりやプロジェクトに携わってきました。健康をめぐるグローバルな課題と動向、それが草の根の人々の健康や暮らしに及ぼす影響について研究しています。また、課題解決にむけたNGOや住民組織をはじめとする市民社会の地道な取り組みの記録化を、現地パートナーと協働ですすめています。近年は、平和づくりに保健分野が果たしうる役割、紛争後復興期におけるキリスト教の役割をテーマに、カンボジアやフィリピンなどで調査研究をしています。

健康と平和、国際保健・開発、アジア地域の市民社会


梅澤 弓子 教授

現代におけるキリスト教倫理の可能性を、根拠、成り立ち、具体的働きに着目して考究しています。価値の相対化が言われる今日、キリスト教倫理は日々迫りくる倫理的問いにどのように呼応することができるのでしょうか。出生前診断や安楽死など、「いのち」をめぐって提起されている諸問題を見つめ、模索しています。

キリスト教倫理学、生命倫理


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