「キリスト教」をアクセスポイントとして、世界・歴史・芸術・文化の諸相を深く探究する。

立教大学大学院  キリスト教学研究科

教 員 紹 介

専任教員11名の研究テーマ

教員紹介

専任教員の研究テーマ

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阿部 善彦 准教授

中世ヨーロッパのキリスト教思想史を専門とし、キリスト教史・教会史も研究しています。これまでは、特に、13-14世紀のドイツ神秘思想の研究に取り組んできました。現在は、さらに研究を深め、ドイツ神秘思想以前と以後の時代、つまり、4世紀の教父(アウグスティヌスなど)から16世紀の宗教改革前後(ルターなど)に及ぶ、中世から近世のキリスト教を、神学者、哲学者だけでなく、民衆・一般信徒、女性たちの信仰理解を視野に入れ、解明したいと思っています。また、中世から近世のキリスト教思想、キリスト教的著作が、いま、現代を生きるわたしたちの自己理解、人間理解に、どのような意義を持つのか、哲学的人間学の視点から考えています。

キリスト教思想史・教会史、哲学的人間学


長谷川 修一 教授

ヘブライ語聖書の世界を、文献史学・考古学の成果の両方を踏まえて研究しています。文献史料の中心となるのはヘブライ語聖書とアッシリア王碑文、そして北西セム語の碑文です。紀元前1千年紀に主眼を置きつつ、その前後の時代にも目を向けると同時に、広くオリエント世界全体の歴史の中にヘブライ語聖書が描く歴史を位置づけるようにしています。書物としての旧約聖書の成立過程やヘブライ語聖書の歴史思想にも関心を持っています。夏にはイスラエルの発掘調査に参加し、モノからヘブライ語聖書の世界を考えることも大切にしています。

ヘブライ語聖書、古代イスラエル史、聖書考古学


廣石 望 教授  

最初期キリスト教の歴史と思想を、新約聖書および関連する初期ユダヤ教や初期キリスト教の資料に基づいて諸資料に基づいて文献学的に、また解釈学的に研究しています。とりわけ宗教的な隠喩や象徴などの言語使用がもたらす新しい経験理解や、周辺文化や宗教との出会いがもたらす文化変容に関心を寄せています。

新約聖書、初期キリスト教史、イエス

加藤 磨珠枝 教授 

教会堂を飾る絵画・彫刻やイコン画など、西洋中世のキリスト教美術を専門としています。古代末期に誕生したキリスト教美術が、その後人びとの暮らしの中でどのように知覚され、機能していたかを、その造形的特徴や社会・歴史・神学的背景から読み解くことに興味があります。その他、ユダヤ教やイスラームとキリスト教美術との関係など、諸宗教間の相互関係に美術が果たした役割も近年の研究テーマです。

西洋中世美術史、キリスト教美術


加藤 喜之 准教授

宗教改革期以降から近現代にかけての西欧の宗教思想およびキリスト教史を、政治的なものとの関連のなかで研究しています。これまでの研究では、ユダヤ人哲学者バルーフ・スピノザや他の急進的な思想家たちと彼らをとりまく神学・哲学論争に光をあてることで、初期啓蒙期における宗教と政治の関係を明らかにしてきました。それと同時に、こうした宗教と政治の関係がわたしたちの生きる社会においてどのような意味をもつのか、という問いにも興味をもっており、ポストモダン神学、ポスト世俗化論、また現代思想との接点も研究の射程に入れつつ考察を深めています。

近・現代の宗教思想、キリスト教史


金 迅野 准教授

「赦し」と「約束」をキーワードに、教会内外の具体的なフィールドで起きる人々の「痛み」の経験がどのように聴かれ、そこに「救い」のモメントがどのように宿るのかに関心を持って考え続けています。併せて、「多文化共生」の実践の経験をもとに、歴史のなかで実際に起きた実践を参照しつつ、憎しみと暴力の時代に「和解」はいかに可能なのか、からだを通して「和解」の場がいかに現われうるかを考えたいと思っています。

研究者情報
「聴くことの場」のための人権教育、多文化共生論、実践神学

西原 廉太 教授  

16世紀英国宗教改革の神学を端緒に、時代を超えて通底するアングリカン神学のダイナミズムを研究テーマとしています。また、現代アングリカニズムとエキュメニズムの有機的連関、フル・コミュニオンをめざす各教会間対話の意味と可能性などについても関心を持っています。

アングリカニズム・エキュメニズム、組織神学

スコット・ショウ 教授(授業のみ担当)  

演奏者(聖歌隊指導者やオルガン奏者)として専門分野、特に18世紀から19世紀にかけてのイギリスにおける英国国教会の合唱及びオルガン音楽について研究しています。また、音楽史においては主にイギリス・ビクトリア朝時代から20世紀初期の音楽に取り組み、その時代の音楽だけでなく、芸術や社会傾向との関連も含めて探求を進めています。

教会音楽、イギリス音楽


ゾンターク・ミラ 教授

アジアにおけるキリスト教の歴史を思想史の視点から研究しています。焦点は日本の近・現代にありますが、キリスト教の土着化によって提起される問題、弱者の目で人間の社会を見る女性神学が提起する諸問題、またエコロジーや公教育など、現代におけるキリスト教の社会的責任が問われる問題にも幅広く注目しています。

アジアのキリスト教、女性神学、エコロジー神学

梅澤 弓子 教授

現代におけるキリスト教倫理の可能性を、根拠、成り立ち、具体的働きに着目して考究しています。価値の相対化が言われる今日、キリスト教倫理は日々迫りくる倫理的問いにどのように呼応することができるのでしょうか。出生前診断や安楽死など、「いのち」をめぐって提起されている諸問題を見つめ、模索しています。

キリスト教倫理学、生命倫理


米沢 陽子 教授  

教会音楽、特にグレゴリオ聖歌を源とするカトリック典礼音楽と、16-18世紀ドイツ・ルター派の礼拝音楽について、演奏者(オルガン奏者)の立場から研究しています。楽曲分析、記譜法研究を手掛かりに、作曲家・音楽作品への理解を深め、演奏実践へと繋げたいと考えています。またホスピス緩和ケア領域における音楽療法の実践を通して「人間にとって音楽はどのような意味を持つのか」という問いに日々向き合っています。

研究者情報

教会音楽(カトリック、ドイツ・ルター派)、鍵盤音楽史、音楽療法


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